「夏の野菜摂取量」を調査

 カゴメは全国の20〜59歳の子供・夫がいる女性1200人を対象に「夏の野菜摂取量」をテーマにしたインターネット調査を実施した。厚生労働省が推奨する成人の1日当りの野菜摂取量目標値350gには過去10年間1度も達成していない。特に緑黄色野菜はここ数年減少傾向にある。8月は1月の次に野菜購入量が低い。同社では8月31日の「野菜(ヤサイ)の日」に合わせて調査した」という。

野菜は十分と思っている人の半数が不足

 「この夏、十分に野菜を食べていると思いますか」の質問には、約7割の女性が「どちらかと言えば不十分」(47.7%)、「不十分だ」(19.3%)と回答している。また3人に1人が「どちらかと言えば十分」(27.8%)、「充分だ」(5.3%)と回答しているが、うち42.7%が1日当りに必要とされる野菜摂取量350gを「あまり摂取できていない」、または「ほとんど摂取できていない」と回答。十分に野菜を食べていると思っている女性の半数近くが野菜不足の可能性があった。
 今年の春と比べた今夏の野菜摂取量については、4人に1人が減少していると回答。減少の要因を3割の人が「暑いので加熱調理しないため」と回答している。生野菜を食卓に出す頻度は、55.3%が「週3回以上」と回答し、うち69.0%が野菜摂取不足であることがわかった。反対に、暑い日に加熱調理を避けない人ほど野菜摂取が十分にできている。
 今夏、よく食べている野菜のトップは「トマト」(71.8%)で、「きゅうり」(71.2%)、「たまねぎ」(67.9%)と続く。夏に定番の緑黄色野菜のトマトに人気が集まる一方で、夏場に緑黄色野菜を継続的に食卓に出すことが「どちらかと言えば難しい」(48.2%)、「難しい」(15.8%)と考える女性が7割以上もいた。
 今回の調査結果について、フードコーディネーターで食と健康アドバイザーの南恵子氏は、「サラダに偏った野菜摂取は注意。緑黄色野菜を使った料理を意識的にもう1品食卓に並べるようにして欲しい」とアドバイスする。また「夏の疲労にはカロテノイドの豊富な夏野菜を使った対策が良い」としている。