粒感がしっかりした米飯に仕上がる精米機

 サタケは精米工場向けに、粒感がしっかりした米飯に対応する業務用精米機「ミルコンボ・摩擦3段タイプ」を1日発売する。

   ミルコンボ・摩擦3段タイプ

 摩擦式の精米室を3室備え、それぞれの精米室を順に通過する際にヌカを削る。3室に分散させることで、従来の1室や2室タイプの精米機に比べ、低い圧力でやさしく精米し、削りすぎることなくヌカを取り除くことで、粒感のしっかりした米飯に仕上がる。 
 残留米除去機能を装備し、生産ロットの切替時間が3分と迅速に切り替えできる。最低30kgからの小ロット精米が可能で、多品種少量生産にも対応する。
 操作部にはカラータッチパネルを採用。運転操作がわかりやすく、状況を常時確認できる。

 玄米同士の摩擦作用によりヌカを除去する摩擦式の精米工程では、ヌカを削るために圧力を加える。圧力が高すぎると削りすぎが発生し、炊飯した時に柔らかいご飯となる場合がある。
 外食、中食などの業務用では、米飯に求める性質が調理メニューごとに異なり、多様化している。寿司や丼物などの場合、酢やつゆの通りがよく、粒感のしっかりした米飯が求められ、なるべく低い圧力でヌカを削る必要がある。

 最大処理能力は時間当たり3.2〜4t。所要動力は57.9kW。電源は三相200V。メーカー希望小売価格は税抜1800万円。精米工場向けに年間20台の販売をめざす。