中小飲食店の販促支援を拡充
ＨＰ制作に続き、店内ＰＯＰを無料提供
品川社長
テンポスグループ（東京都大田区、森下篤史ホールディングス社長）が中小飲食店の販促支援事業を強化している。グループ会社の�螢謄鵐櫂好奸璽疋廛譽ぅ�（東京都大田区、品川絵美社長）がホームページの無料制作に続き、店内ＰＯＰを無料で提供する新サービスをこのほど開始した。情報発信や販促活動が苦手な個人店を中心に支援し「外食業界で45％と言われる５年後の生存率を90％まで高めたい」（品川社長）という。
昨年４月に開始したホームページの無料制作サービスは約１万2000件の依頼があり、すでに1500店をネット上に公開した。自社ホームページを初めて持った飲食店も少なくないという。今月23日には登録料無料のクーポンサイト「一歩目クーポン」を本格稼働する。ホームページを開設しても検索上位に表示されるのは難しいため、クーポンサイトに飲食店の情報とＵＲＬを掲載して来店を促す。客がクーポンを利用して飲食店を利用すれば、テンポスに１人あたり30円が支払われる成果報酬の仕組みだが、それでもグルメサイトの登録料より格段に安い。
サービス充実化に向け食材業者を募集
今回開始したＰＯＰサービスはテンポスが紹介する食材業者と契約することを条件に�．櫂好拭�10枚、�▲瓮縫紂治乾據璽検�20冊、�Ｃ産�40枚を無料で提供するもの。デザインや書体などは約60種類のテンプレートを用意した。飲食店に自由に選んでもらった後、打合せを重ねて制作する。納品はデザイン決定から約２週間。昨年11月にサービスを開始したばかりだが、月100店ペースで依頼が寄せられているという。「飲食店の大半は夫婦や家族経営で販促にまで手が回らない。仕入先の開拓も難しい。当社は販促支援だけでなく、そうした中小個人店に最適な食材業者を紹介できる」（品川社長）。
食材業者は精肉や鮮魚、加工品、製パン、製麺、調味料など多岐にわたる。現在は30社ほどだが、食材業者の業種やエリアの幅を広げるため「100社以上に増やす」（品川社長）として、新たな食材業者の開拓に取り組む。テンポスは会員制を採用しており、現在は約35万人の飲食店オーナーを抱える。
品川社長は「35万人への情報発信に魅力を感じてもらえる食材会社や、大手飲食店には供給できないが、中小個人店なら安定供給できるという地方の食品メーカーなどに広げたい」と語っている。
月100件ペースで飲食店から依頼が寄せ
られている「POPサービス」