フランスの定番サラダに着目、ドレッシング新発売
シーザー、コブサラダに続くトレンド創出へ
「ペイザンヌサラダ ドレッシング」
キユーピーはフランスで親しまれているカジュアルサラダ「ペイザンヌサラダ」に着目し、新たに「ペイザンヌサラダ ドレッシング」（180ml、税込293円）を３月３日家庭用に発売する。新商品発表会をこのほどオンラインで開催し、新たなサラダトレンドの創出に向け、グループ挙げて販売強化に取り組むとした。
市販用市場を統括する佐藤誠也取締役常務執行役員は「トレンドという一過性に終わらせることなく、定番メニューに向けてしっかり育てていく」と語るとともに、サラダの新しい可能性を広げるために�．疋譽奪轡鵐阿領琉莖搬腓犯突儔宗↓�付加価値化、�７鮃�配慮商品の拡充を進め、野菜摂取機会の増加に貢献すると強調した。
野菜と卵の田舎風サラダ
「ペイザンヌサラダ」は直訳すると「田舎風サラダ」という意味で、野菜と卵を必ず使うのが大きな特長。卵は目玉焼きかゆで卵がおすすめという。ハムやベーコンとも相性が良く、じゃがいもやマッシュルーム、トマト、レタスなどを食材ごとに盛り付ける。
このサラダに合わせる「ペイザンヌサラダ ドレッシング」は独自原料の麹菌で発酵させた「熟成卵黄」を使用し、凝縮した卵黄のコクやうま味でクリーミーに仕上げた。
ハーブの豊かな香りにも特長がある。今回は卵や野菜、肉・魚に欠かせないフレンチのハーブミックス「フィーヌゼルブ」（みじん切り）を参考に、卵のおいしさを引き立てるタラゴン、チャイブ、バジルの３種のハーブを使用した。フレンチでは欠かせないディジョンマスタードやエシャロットも使い、後引くアクセントを実現した。
商品開発は試行錯誤の連続で、家庭用本部調味料部ドレッシングチームの宇田川敦子氏によれば「ベストマッチなドレッシングにたどりつくまでが大変だった」という。フランスをイメージさせながらも、日本人になじみのある味わい、ハーブの組み合わせを何度も試みた「自信作」（宇田川氏）。在日フランス大使館総料理長のセバスチャン・マルタン氏もビデオメッセージの中でお墨付きを与えた。
商品展開イメージ、棚の上段に並ぶのは2020年からすでに販売している業務用
野菜と卵などを盛り合わせたペイザンヌサラダ
グループの総力挙げて販売促進
キユーピーはこれまでも「シーザーサラダ」（1996年）や「コブサラダ」（2006年）を日本に紹介するとともに専用のドレッシングを発売し、国内のサラダ市場を盛り上げてきた実績がある。今回の「ペイザンヌサラダ」もまずはトレンドを生み出し、数年かけて定番メニューに成長させる戦略を描く。そこで、発売当初からサラダクラブ、デリア食品、ケイパック、キユーピータマゴ、キユーピー醸造などグループの総力を挙げて関連商品やプロモーション展開を進める。内食・中食・外食すべての販売チャネルに向けて提案する。
サラダクラブは「ペイザンヌサラダ ドレッシング」の小袋が付いた「10品目のサラダレタスやパプリカ」（160g）を４月限定で発売するほか、デリア食品は直営の惣菜ショップの「デリコメール」で「12品目のペイザンヌサラダ」を４月１日〜５月７日販売する。
初年度の販売目標額は５億円。宇田川氏は「コブサラダは発売５年で５億円に到達したが、ペイザンヌサラダはグループの連動を一層強化しており、初年度からチャレンジしたい」と意欲を示した。
佐藤取締役（左）と宇田川氏