日本製の食品は「買いたくない」、原発発生後中国で七割に
特にハム・ソー、粉ミルクに拒絶感、家電や車はＯＫ
日本で原発事故が発生後、中国で日本製食品、飲料を「購入したくない」人が七割、特にハム・ソーセージと粉ミルクは八割近くにのぼる――。
マーケティング・リサーチ会社の�螢�ロス・マーケティング（www.cross-m.co.jp）が中国の北京、上海、広州に住む中国の20〜40代の男女900人を対象に「原発事故後の日本製品に対する中国での購入意向調査」を実施し、レポートの一部をこのほど明らかにした。調査は６月１日〜10日まで実施した。
日本製のハム・ソーを「購入したくない」、「どちらかといえば購入したくない」という人は全体の79.4％と最も高く、逆に購入したい人は20.6％と最も低かった。粉ミルクも「買わない」人が78.8％に対し、「買う」のは21.2％と低い。
冷凍食品も「買わない」人は74.4％に対し、「買う」人は25.6％と３番目に厳しい評価だった。アルコール飲料類も「買わない人」が70.1％と拒絶感が強い。中国でいま最も容認しているのがチョコレート菓子の62.4％だが、それでも過半数以上の拒絶がある。ただし、中国で日本向けの冷凍食品は生産しており、その一部は中国国内でも流通しているが、日本で生産した冷凍食品を中国国内で販売しているケースは、一部の日系スーパー等が店頭売りしている例外を除けば、事実上ゼロに近い。“日本製”のイメージを打ち出して中国で販売している冷凍食品の大半は中国内で製造している。
衣料（大人用、子供用）、日用雑貨、化粧品でも日本製は「買わない」人がいずれも50％以上だが、化粧品のように「買う」人が42.4％と支持者が多いカテゴリーもある。
また、家電製品は「買わない」人30.4％、家庭用自動車は42.1％と、世界に冠たるカテゴリーはメイドインジャパンの信頼度が高い。
来日意向も聞いている。「仕事」のためでも日本に行かない人が73.8％に対し、「観光」なら意向ありが逆に58.9％と関心の高さを示した。
「安心して来日できるまでにかかる時間」は「仕事」の場合で１〜５年未満が39.0％、「観光」で34.8％。10年以上、あるいは「何年経っても来日しない」という回答が半数に近い。
日本製食品の購入意向は次の通り。
同社（www.cross-m.co.jp）ではフルレポートを４万8000円で販売開始した。