真空バランサーに誤操作を防ぐ新ハンドル
真空機器専門メーカーのシュマルツ（横浜市）は片手操作で重量物をスピーディに搬送できる真空バランサー（搬送装置）の「ジャンボフレックス」に新たに機能を拡張した２種類の操作ハンドルをラインナップした。
真空バランサーは真空の力で重い荷物を素早く搬送することができ、物流現場では段ボールや袋、ペール缶、タンクなどの搬送作業に使われることが多い。同社の「ジャンボフレックス」はハンドルのトリガーレバーを握ったり、離したりするだけで荷物の吸着から昇降、リリースまで簡単に操作できる。
今回はこの標準ハンドルのほかに、�仝蹐辰堂拱�を落下させるのを防ぐ「セーフティプラス」と、��荷物のリリースをスムーズに行う「イージーリリース」を加えた。
安全性の高い「セーフティプラス」（左）と荷物のリリースをスムーズにする「イージーリリース」
「セーフティプラス」は吸着・昇降用のトリガーレバーとリリース用の回転式レバーを別に取り付け、２段階操作にした。これまではトリガーレバーを深く握ると吸着が解除されて荷物をリリースする構造だったため、作業者が誤って落下させてしまう危険があった。２段階操作ではリリース時にトリガーレバーを握りながら、回転レバーを操作する必要がある。これによって誤操作を防ぐことができる。
また、リフティングユニットの降下速度を調整できるネジ穴を搭載し、安全な速度で使えるようにした。
「イージーリリース」は吸着・昇降用のトリガーレバーに加えて、リリースボタンを取り付けた。リリースボタンを押すと追加機能の大気開放回路が開いて、荷物のスムーズなリリースが可能になる。通気性の低い荷物の搬送や吸着パッドの数が多い大型のグリッパーを使うケースで威力を発揮する。
「セーフティプラス」は荷物のリリース時に２段階操作を必要とするため、誤って落下する
のを防ぐことができる