ヤマト福祉財団、水産業に17億円助成

 ヤマト福祉財団(東京都中央区)は「東日本大震災 生活・産業基盤復興再生募金」による第2次助成先を決めた。6事業について、総額33億8800円を助成する。6事業のうち、3事業が水産業関係だ。国庫からの補助が受けにくい事業への支援を重視し、3事業の総額は16億8100円。
 助成を受ける水産3事業は次の通り。
 ○アワビなど採介藻や養殖ワカメの収穫作業に必要な漁船巻揚機、荷役クレーンを整備する岩手県の事業=5億3000万円
 ○大船渡魚市場の製氷施設、貯氷施設を整備する岩手県の事業=9億9600万円
 ○氷供給施設(移動粉氷車)や衛生管理施設(殺菌冷海水製造装置)を整備する釜石市漁業協同組合連合会の事業=1億5500万円。
 募金はヤマト運輸が今年度に取り扱う宅配便1つにつき10円を寄付するほか、全国の法人・個人から寄付を募っている。被災地の生活基盤の復興や水産業・農業の再生支援を行う自治体などに対し、1事業につき最大20億円を助成する。第5次までの助成を予定している。
 第3次助成先は今月30日まで応募を受け付け、12月中に決定する。問い合わせは同財団電話0120-8010-24へ。