【年頭所感】
日本食品機械工業会 尾上昇会長
技術革新を進め、安全・安心を堅持

      尾上会長

 国内外の動向を受け、日本の食品機械の販売額は機種によって異なるものの、全体では前年をやや下回る見込みとなっている。
 食品業界は不況による消費者の低価格志向が続く中、総体的な原料コストの高騰が追い打ちをかけ、メーカー各社はより一層の生産効率化などコスト削減を求められている。我々食品機械業界としても、ユーザーである食品業界の動向を常に注視し、絶えず技術革新を進め、安全・安心という基本を堅持し、食に関わるビジネスの新たな領域を切り開きつつ、消費者のニーズに真摯にお応えできるような提案を行なっていきたいと考えている。
 そのため、当工業会は、食品機械の安全・衛生化の推進と技術力の一段の強化向上に努めるとともに、教育研修機関FOOMAアカデミーを通じて人材を育成するなど、役に立てる事業活動の実施に努めて参りたいと考えている。

FOOMA、「食」の復興を支援

 6月には「食の心 ここにあり」のキャッチフレーズのもと「FOOMA JAPAN2012」を開催する。「食の安全・安心」を固守しつつ、さらなる新たな製品・技術・サービスを世に提示することで「食」の復興を支援し、人々の豊かな暮らしを育んでいきたいと考えている。
 また、本年は当工業会が新たなスタートを切る節目の年。公益法人制度改革に伴い、4月1日に社団法人から一般社団法人への移行を予定している。一般社団法人移行後も、食品機械工業の発展と国民生活の向上に全力を傾け努めて参りたいと思う。