イシダは青果や魚介類など傷つきやすい食品向けの組み合わせ計量システム「NFCシリーズ」を発売開始した。トマトの定量パッキングなど小売店向け。省人化と歩留まり向上に威力を発揮する。
仕組みは自働組み合わせ計量システム、いわゆるコンピュータスケールと同じ。例えば48g、49g、51g、52gの4個のトマトがあり、100g以上のパックを最もロスが少ないように作るなら48gと52g、49gと51gの組み合わせとなるが、組み合わせの個数が多くなれば人手で同じことを行なうのは容易ではない。
新システムは12枚の計量皿の上に商品を置くと、設定重量に最も近い組み合わせを自動的に選択してLEDランプで表示する。作業者は表示に従って商品をパッキングするだけ。目標重量、個数、計量物、作成パック数などのデータは登録できる。品種登録は最大99件まで。2種類の商品をあわせて定量することもできる。
計量範囲は10g〜2kgまで。外部の計量機と連動させることも可能。例えばさくらんぼを1kgパックにする場合、外部計量機で950gであれば、不足分の50gに最も近い組み合わせを示してくれる。
コンピュータスケールは同社が世界で初めて開発・製品化した組み合わせ計量システム。
組み合わせ計量システム「NFCシリーズ」