キリンビバレッジバリューベンダー(KBV社)とLINEは、自動販売機にビーコン端末を接続し、LINEが提供するコミュニケーションアプリ「LINE」とその関連機能を活用することで実現した、独自の自動販売機コミュニケーションサービス「Tappiness(タピネス)」を今年春から東京、大阪で展開する。東京、大阪以外の全国主要都市部でも順次展開する。
「LINE」と自動販売機がビーコン経由でつながり、購入ごとにドリンクポイントが付与され、一定のドリンクポイントが貯まると自動販売機で好きな飲料と無料で交換できるなど、「LINE」とその関連機能を活用したさまざまなサービスを提供する。
KBV社は既に国内6400万人の月間アクティブユーザー数を誇る「LINE」をタッチポイントとして活用することで、多くの利用者が新たにアプリをダウンロードする手間を省き、利便性を図る。また、飲料交換以外にも「LINE」の特長を生かした新たなサービスの提供を予定しており、自動販売機の「わくわく」をさらに提案する。
LINEは「LINE」のビジネスプラットフォーム化を推進しており、日本全国に設置されるキリン自動販売機を通じて、LINE Beaconやポイントカード機能を広くユーザーが体験し、利便性を実感することで、各機能のサービス認知や利用頻度の向上を図る。また、この事例での知見を生かし、各機能の改善や精緻化を進め、より多くのユーザーとの接点づくりに貢献できるサービスとしての発展をめざす。
KBV社とLINEは2015年10月から自動販売機事業におけるO2Oプロモーションプロジェクト(「Online to Offline」の略でネット上から、ネット外の実地での行動へと促す施策)の推進に向けて共同で取り組んでいる。
第1弾として、LINE ビジネスコネクトの活用により実現した、フレーム付自撮り写真提供機能「VENDORPHOTO(ベンダーフォト)」を搭載したデジタルサイネージ自動販売機を展開している。
LINE ビジネスコネクトはLINEが、LINE公式アカウントの各種機能を企業向けにAPI(アプリケーションプログラミングインターフェース)を提供し、各企業がカスタマイズして活用できるサービス。 LINEのシステムと利用企業のシステム間で、APIでメッセージなどの送受信を行うことで、企業とユーザーの双方向のコミュニケーションを可能にする。LINEがLINEアカウントに紐付いた各企業の顧客データを保持することはない。