オリコンの組み立てを自動化、物流業界に洗浄を新提案
洗浄前にオリコンを組み立てるオープナー
食品工場の容器洗浄機でシェアトップのクレオは国際物流総合展に新製品の「オープナー・クローザー付きオリコン洗浄脱水装置」を出品する。オリコン洗浄の必要性と洗浄の自動化を提案する。
洗浄脱水機の前後に装置を取り付け、オリコンの組み立てと折り畳みを全自動化した画期的なシステム。物流センターに返ってきた段積みのオリコンをそのまま投入するだけで洗浄・脱水するため、大幅な省力化を実現する。
洗浄・脱水の自動化は次の６工程。�‐�んで重ねられているオリコンを１枚ずつ切り離し、�▲�ープナー装置がオリコンを組み立て、�Ｄ祕蟻真緡未農�浄する。�ぅ�ローザー装置がオリコンを折り畳み、�イ泙箸瓩特�水するために所定の段数に積み上げる。最後に��高速回転の遠心力でオリコンに付着した水滴を除去する。
最大の特長はオリコンを組み立てるオープナー装置を今回初めて搭載したこと。これまでオリコンを１枚１枚組み立てる作業は人手に頼っていたが、自動化することで工数削減が可能になった。オープナー装置は「洗浄ラインに組み込まず単体で使用することで、洗浄工程だけでなく、商品投入作業にも有効活用できる」（同社）という。
洗浄後にオリコンを折り畳むクローザー
バッチ式の洗浄脱水機にロボット導入、省力化に貢献
バッチタイプの洗浄脱水機「クリーン・カット・ＲＨＢ」
今回はバッチ式の容器洗浄機にロボットを組み合わせた洗浄システムも展示する。洗浄機の「クリーン・カット・ＲＨＢ」は洗浄とすすぎ後に高速回転の遠心力で脱水するバッチタイプの洗浄脱水機。自動車部品を運ぶ「パーツボックス」の洗浄に適しており、付着したしつこい油汚れをきれいに落とし十分に乾燥する。洗浄機にロボットが容器を投入し、脱水後に取り出す。
洗浄機だけでも省人化は可能だが、容器の投入や取出しは人手を必要とする。担当者は「ロボットを導入することで作業の標準化はもちろん、工数をさらに削減することができる」と強調している。
クレオの強みは洗浄をシステムと捉え、「洗浄機器・洗浄剤などのハード」、「洗浄を極めるサニテーション技術を提案するソフト」、「全国に広がるネットワークを持ったメンテナンス」をまとめて提供できる点にある。洗浄業界ではクレオだけが持つオンリーワンサービス。「物流業界でも衛生レベルを向上させるためには洗浄が必要なことと、当社のシステムで洗浄作業の省人化が実現できることを訴求したい」（担当者）としている。