和食の世界進出は厨房機器にもチャンス

 日本厨房工業会は関東厨房機器協同組合と合同で賀詞交歓会を東京竹芝のホテルインターコンチネンタル東京ベイで15日開催した。

     渡辺会長

 渡辺恵一会長(マルゼン社長)は「東京オリンピック開催が決定し、2020年に向かって日本経済の活性化に大きな期待が寄せられている。年末には、ユネスコから『和食』が世界無形文化遺産に登録された。我々厨房業界がその発展を支えて来たと言っても過言ではない。今後も“食”を支え続け、日本の食文化の発展に貢献したいと改めて感じた」と語った。
 「この和食を世界に普及させる絶好のチャンス。我々もこれまでと同様、厨房設備士の資格認定制度、業務用厨房設備機器基準、厨房設備機器展の開催などを通じ、食品業界を縁の下の力持ちとして支えていきたい。日頃の地道な活動を通じて食に対して安全・安心な仕事に従事していこう」と呼びかけた。
 来賓挨拶した経済産業省商務情報政策局の多田俊樹日用品室長は「新鋭な設備に投資してもらいたい。産業競争力強化法を制定したのも、投資を促進するため。我々でできることはすでにやってきたが、あとは民間が中心に進めてほしい。2014年は皆さんが主役」と語った。

     福島前会長

 乾杯発声を前に、昨年11月に藍綬褒章を受章した福島裕前会長(福島工業社長)に花束を贈った。福島前会長は「会員のみなさんの地道な活動の結果により、受章させていただいた。今後もともに協力し、活動を続けよう」と謝意を述べた。