自販機グルメ調査、買ってみたい1位は?

 外食市場に関する調査・研究機関のホットペッパーグルメ外食総研(リクルート)は、全国の20〜60代の男女1035人を対象に「自販機グルメ」について買ってみたいメニューのアンケート調査をインターネットで行った。

 最も回答が多かったのは「餃子(冷凍)」(29.0%)で、2位以下は「チーズケーキ(冷凍)」(21.4%)、「ラーメン(冷凍)」(20.2%)、「チャーハン(冷凍、温かい状態)」(同)、「中華まん(冷凍)」(19.9%)の順だった。

 「自販機グルメ」の良いと思うことの1位は「いつでも買える」(52.0%)、2位「お店に行かなくても、お店の味が楽しめる」(43.5%)、3位「人とやり取りせずに買える」(27.6%)だった。

 一方、苦手な理由は「出来立てよりも味が落ちる」(31.0%)が最も多く、「衛生的に心配」(29.5%)、「お店で食べる味と微妙に違う」(23.3%)などが挙がった。

夢の自販機、キーワードは旅行とスイーツ

 調査は「夢の自販機グルメ」についても自由回答で聞いた。多かったのは旅行やスイーツに関する記述。「旅館の朝ごはんが温かいまま食べられる」(60代男性)や「各地のB級グルメが選べる」(60代女性)、「国内航空会社の機内食(ファーストクラス)」(50代男性)といった意見が挙がった。

 スイーツに関しては「自分でトッピングが選べるような自販機」(20代男性)、「シュークリームの自販機(ケーキ屋でシュークリームだけを買うのは何となく買いづらい)」(40代女性)、「夜中にケーキが買える自販機」などの回答が寄せられた。

 今回の調査結果を受けて、同総研の有木真理上席研究員は、冷凍自販機がここ数年で急激に増えた背景に冷凍技術の進化や、販売チャネルを広げようとする外食店の企業努力があることを指摘したうえで、「自販機グルメに対しては味が落ちる、衛生的に心配という声はまだあるが、いつでも買える手軽さや、自販機から料理が出てくる面白さは今後も伸びていく要因になる」と語っている。