省エネフライヤーを初披露

 パックシーラーや無菌米飯ラインなどで知られる食品機械メーカー・シンワ機械(埼玉県幸手市)は同社初となる新型フライヤー「シンワ式エコフライヤー」をFOOMAに出展した。コンベアの上下からスプレーノズルによって高温の油を吹き付けるフライヤー。使用済の油をろ過して再利用することで、従来の油槽式の1/3の油使用量で揚げることができる。
 高温の油を吹き付ける同フライヤーはFOOMAの会場で注目を集めた。生産能力は1個60gのコロッケ毎時600個。使用する油は約30リットルで、従来の油槽式(同レベルの能力で約90リットル)に比べ1/3の油使用量で済む省エネタイプ。吹き付けた油を循環させ、連続ろ過機(2段階ろ過方式)を通すことで再利用する。
 油の温度とノズルからの噴霧圧力、コンベアの速度を調整することで仕上がりが決まる。油は最高180℃まで設定が可能。
 また、油の噴霧工程の前にプリフライ(1次揚げ)装置を設置。衣が落ちやすい食材の場合、油槽で表面のみを軽く揚げてから噴霧工程に流す。
 油槽式に比べ油のしみこみが少なく、仕上がりがヘルシーなのも特徴。フライやねり製品など様々な食品に対応できる。
 「来場した食品メーカーからも興味を持って頂いている。油の噴霧にムラができないようにした独自のノズル開発に時間を要した」(同社)という。

シンワ式エコフライヤー