笠戸島エールプロジェクト(山口県下松市、東風浦朋子代表)はクラウドファンディングプラットフォーム「CAMPFIRE」で「赤潮で2年分のふぐが全滅。養殖と特産品化の取組みを再開し、笠戸島を元気にしたい!」というユニークなプロジェクトをこのほど開始した。
山口県下松市笠戸島は、県の特産品であるとらふぐ養殖が盛んな地域。新型コロナウイルスに伴い高級魚の需要減少による魚価の低迷のあおりを受けた。それに加え、9月中旬に起きた赤潮で養殖していたとらふぐ約9万尾(出荷2年分)が全滅してしまうという被害を受けた。
代表の東風浦朋子さんの夫は、笠戸島でとらふぐ養殖と定置網を営む漁業者。笠戸産養殖とらふぐのブランド化に向けて準備を進めていたが、コロナ禍と赤潮の被害にあった。
自己資金だけでの復興は難しく、各所に働きかけたが、資金集めが難航し悩んでいたところ、友人にクラウドファンディングを勧められて挑戦することを決意した。養殖の復興をめざし、とらふぐの特産品化により笠戸島の活性化を図るのがねらい。
出荷されるとらふぐ
同プロジェクトの期間は11月20日〜2021年1月5日まで。目標金額は600万円。
集まった資金を活用し、2021年夏にとらふぐの稚魚(2022年出荷分)を購入。赤潮などで被害を受けた漁師に稚魚を提供する。1事業者あたり約5000尾(予定)。
主なリターンは「ふぐ刺し・ふぐフルコース・笠戸産季節の活き〆鮮魚セット」、「山口県の特産品(獺祭・笠戸ひらめ薄造りなど)」、「笠戸島でのアクティビティー(笠戸島一周貸し切りクルージング・定置網見学など)」。