中部地区で生産拠点集約、工場拡張に40億円

 生産機能を集約する豊橋工場(同社HPから)

 雪印メグミルクは中部地区の生産体制を整備し、生産拠点を豊橋工場(愛知県豊川市)に集約すると11月27日発表した。これに伴い名古屋工場の生産を終了する。
 豊橋工場は「フレッシュ 北海道産生クリーム使用」や「栗原さんちのおすそわけ」シリーズなどのLLクリーム、デザートを生産しているが、工場を拡張するなどして新たにチルド牛乳・乳飲料の生産ラインを設ける。着工は来年3月、稼働は2020年4月を予定している。投資額は約40億円。
 名古屋工場は豊橋工場の牛乳・乳飲料のライン稼働に合わせ、2020年3月をめどに生産を終了するが、当面はチルド商品の配送拠点として利用するという。
 同社は今後10年間の成長戦略を「グループ長期ビジョン2026」として昨年策定しており、総投資額3000〜4000億円を掲げる。市乳事業では機能性ヨーグルトの戦略的拡大やデザートの商品力強化を進めて「生産体制を進化させる」としている。