IQFのフローフリーズOKF型などを出展

 高橋工業はFOOMAにフリーザー3機種を出展する。今年4月に創業50年を迎えた同社はフリーザーで業界ナンバーワンの市場占有率をもつポジションに登っており、展示会でも代表的な売れ筋機種を強くアピールする。
 「マルチフローフリーズトンネルフリーザーOKF型」はユーザーニーズが多様化する中でIQF(バラ凍結)の要望に応えた機種。
 昨年のFOOMAでは出品しなかったが、同社は米飯などバラ凍結の分野で永年の実績を蓄積しており、凍菜の製造にもこれまで大型トンネルフリーザーを数多く供給している。特に、農産物の安心・安全を求め、国内生産が重視される機運が高まってからは九州を始め、ホーレン草のバラ凍結に対応するマルチフローフリーズトンネルフリーザーのOKF型をほぼ独占的に納入している。
 展示会ではこうした同社のバラ凍結技術をアピールする。
 「スーパージェットトンネルフリーザーOSJ型」はSJ(スーパージェット)シリーズで最新タイプの定番機種。
 スーパージェットは特許のジェットノズルから高速の冷風を吹き付けて短時間で冷却、凍結する方式。
 OSJ型はパネル型のフリーザーで、冷凍食品はもとより、食鳥業界でも最近めざましい実績をあげて好評を得ており、各業界合わせて、新タイプだけでも200台を超える納入実績となった。
 「特に2kgパック包装の冷却を目的としたフリーザーは食鳥業界の大手ユーザーをはじめとして、多数実績をあげており、業界トップに踊り出た。納入先の稼動評価も非常に高く、他社の追従を許さない状況」(同社)という。
 「スーパージェットトンネルフリーザーWSJ型」はOSJ型に比べ、特に衛生面を重視し、本体をパネル構造からフル溶接のタンク構造にすることにより、庫内洗浄や洗浄後蒸気による滅菌を行うことができる。HACCP対応になくてはならない機種。特に、冷却に最も適しており、チルド商品ではかまぼこ、天ぷら等の練り製品、厚揚げ豆腐等々な商品に活用されており、「高橋工業ならではと評価も高い」(同)。
 同機種には風速35km/秒以上の高速冷風タイプもあり、ハム・ベーコン等の原木のテンパリングを目的とし、大手ユーザーに実績を増やしている。各機種共に細かい箇所が改良され、進化著しい様子が伺え、さらに安心安全さが増している。
 同じ小間で出展発表される神戸製鋼所製新型で2段圧縮アンモニアインバータ冷凍機半密閉型スクリュ冷凍機[iZN]型の特長は、最も地球に優しい自然冷媒であるアンモニアを用いて脱フロン化を目指し、さらにインバーター制御を組み合わせて、環境対策と省エネの二つエコを備えている。
 構造的には、アルミコイルモータを採用して耐アンモニアを実現した。メカニカルシールレスとして、シールからのアンモニア漏洩の心配がなくなり、シール交換も不要になった。
 神戸製鋼所製の新型二段圧縮アンモニアインバータ冷凍機半密閉型スクリュ冷凍機「iZN」型も高橋工業のブース内で発表する。(「iZN」はコベルココンプレッサの記事に詳細)

マルチフローフリーズトンネルフリーザーOKF型