魚の脂肪率5秒で表示、おいしさ判定

 計測器メーカーの大和製衡(兵庫県明石市)は「FOOMA JAPAN 2015(国際食品工業展)」に出展し、魚のおいしさの目安となる脂の乗り具合を測定する装置「フィッシュアナライザ」をPRする。

フィッシュアナライザ本体

 アジ、サバ、イワシ、サンマ、マグロ、ブリの6魚種の脂肪率を測定できる。水分を含まない組織には流れにくい電気の特性を利用する。微弱な電流を流して、抵抗値から魚体に含まれる脂肪率を測る仕組み。機器の電極部分を魚の胴体に当てて電気抵抗を検知、5秒以内に脂肪率を表示する。
 複数の周波数で電気を流す多周波測定方式を採用している。魚体に低い周波数で電気を流した場合、電気は細胞の外を流れ、逆に高い周波数で電気を流すと細胞の中にも電気が流れる。電気の流れ方を変え、細胞内外の状況から脂肪を分析するため、高精度な測定結果となる。

測定したデータをパソコンに送信も

 解凍品か否かも、瞬時に見極めモニターに表示する。付属品を装着すれば、イワシなどの小魚でも確実に測定できる。
 また、ワイヤレス通信機能により、はかりから重量をフィッシュアナライザに送ったり、測定した脂肪率をパソコンに送信することも可能だ。
 同社は「養殖、加工、流通など多くの水産現場で活用することができる」としている。

「フィッシュアナライザ」で手軽に測定