冷凍パスタの製品サイズ見直し、24年問題に対応

 日清製粉ウェルナは冷凍ワンディッシュパスタ等の「製品サイズ見直しによる配送効率化」に取り組み、物流負荷低減を実現する。自動車運転業務の年間時間外労働時間が制限される「物流2024年問題」への対応の一環。冷凍食品の配送はバラ積みが主流だが、今後はパレットを導入し、さらに積載効率の改善に取り組む。

段ボールサイズ縮小、積載数1.5 倍に

 パレットへの効率的な積載方法を実現させるため、冷凍ワンディッシュパスタ等のダブルピロー包装全製品(100品以上)の製品と段ボールのサイズを8月中旬から順次見直す。①製品の内容量はそのままに製品サイズを見直し、②入数を変えずに段ボールサイズと体積を縮小、③1パレット当たり製品の積載数を1.5倍にアップする。

 今後、自社の倉庫間物流におけるトラックへの製品の積み込み方法をパレット積みにすることで、さらなる配送効率の向上を図る。

外装包材の厚さを薄く設計、プラ13%削減

 製品サイズの見直しとともに、製品の外装包材の厚さを約0.01㎜薄く設計することで、プラスチック使用量を約13%削減し、環境負荷の低減を図る。また段ボールサイズの縮小により、段ボール体積を約11%削減する。段ボール1枚当たりの重量は約7%減る。

 同社は「物流2024 年問題」を見据えて「F‐LINEプロジェクト」に参画。食品物流プラットフォームの構築に向けて、他の食品メーカーと連携して海上輸送や中継輸送などに取り組んでいる。

 同プロジェクトは15年に発足した食品物流の諸課題に対して食品メーカー協働で検討するプラットフォーム。物流企業のF-LINE㈱と、6社の食品メーカー(味の素、カゴメ、日清オイリオグループ、日清製粉ウェルナ、ハウス食品グループ本社、Mizkan)が参画している。