マスダックはドイツ・ミュンヘンで開催される製パン製菓機材の国際見本市「iba2012」(9月16日〜21日)に出展する。欧州デザインを取り入れたサンドイッチパンケーキマシンや生産能力をアップしたマンジュウファンケーキマシンなどを出品する。
海外でも実績を持つサンドイッチパンケーキマシン
同社の主力機種である全自動どら焼き機を「サンドイッチパンケーキマシン」として出品する。生産能力は2400個/時。味も欧米で好まれる生地と、チョコレートフィリングを使って実演、キャラクターの焼き印をあしらって提案する。
サンドイッチパンケーキは世界各地で一般的に食べられているものを2枚の皮でフィリングをサンドすることで、日本のどら焼きスタイルにアレンジしている。パンケーキは元々軽食だが、フィリングをサンドしたことで持ち歩きやすい形にした。
菓子自体の魅力だけでなく、サンドイッチパンケーキマシンは数分で製品が完成する生産性、操作性の良さなどが評価され、海外でも多くの食品メーカーに受け入れられているという。日本よりはるかに物流の多い欧米の市場規模に対応した能力を持つ機種(6000個/時)を開発し、大手食品メーカーに納入した。
様々な国籍のワーカーが多い海外の製造現場で、誰もが分りやすく安全に作業できる対策を施し、CEマーキングにも適合した。
「マンジュウファンケーキマシン」は欧州向けの人形焼機。従来2400個/時だった生産能力を2倍強の6400個/時と大幅に高めた高能力型を出品し、様々な動物の型を使って実演する。
欧米ではキャラクターをかたどった菓子に人気があり、立体的に表現できる人形焼は多くの関心を集め、引き合いも多いという。今回の出品機は欧米の流通形態・マーケット規模に合わせ、食品メーカーから求められる高い生産能力に応えるために開発し、欧州で設計・機械製作した。
また、オリジナルの蒸しケーキの提案とあわせ、ボックスタイプのスチーマー「ファインアップ ボックススチーマー」を展示する。欧米では健康志向で日本食がブームとなっている。
食品の加熱方法も、焼くという熱加工のものより蒸したほうがカロリーが少なく、健康的な印象を持たれているという。蒸しもの特有のソフトな仕上がりや、素材の色彩を活かした仕上がりも、従来なかった新しい感覚で注目を集めている。
ibaは製パン・製菓業界のエキスパートが世界中から集結する業界最大の国際見本市で、3年ごとにドイツで開催される。前回のiba2009(デュッセルドルフ)は55カ国から1000社以上が出展し、150カ国以上から80,000人の業界関係者が来場した。今年はミュンヘンで開催する。