新作料理フェア開催、豪州産ヒレ肉と新素材ケールサラダなど

「ミート&グリーン ギャザリング・プラッター」

 ロイヤルホストは豪州産厚切りヒレ肉や、欧米でブームとなっている野菜のケールなどを使った新作料理フェアを全国217店舗で14日から開催する。テーマは『Meat&Green』。糖質制限や低炭水化物などダイエット志向の高まりを背景に、「肉とライス」ではなく「肉と野菜」を組み合わせたメニューを提案する。  
 注目は牧草肥育後に穀物を与えて育てたショートグレイン(牛)のテンダーロイン(ヒレ肉)をメインにした「ミート&グリーン ギャザリング・プラッター」。チルド管理した塊肉を各店舗で手切りし高温で焼き上げたステーキに、ハーブや唐辛子、ケイジャンスパイスで味付けしたシュリンプ、グリルチキン、ケールサラダ、ガーリックトーストを盛り合わせた。ヒレ肉はやわらかくてジューシーな上、ドミグラスバターソースとの相性も抜群。ケールサラダは青臭さや苦みが全く感じられず、パクチーの香りとドレッシングの甘みがおいしさを際立てる。

高価格帯でも肉料理は伸長

「料理フェアを5回開催す
る予定」と語る佐々木社長

 会見した佐々木徳久社長は「私たちは冷凍ではなくチルド肉を使い各店でコックがカットしている。野菜もカット野菜は使わない。この鮮度の良さがアドバンテージになっている」とし、今回の料理フェアをきかっけに「ステーキを食べるならロイヤルホストで、という欲求を喚起したい」と語った。
 5年前から店舗改装を進め、全席禁煙を導入、営業時間を短くしてピーク時に人員を厚くするなど「落ち着いて食事ができる雰囲気づくり」(佐々木社長)に取り組んできた。厨房機器もフライヤー、オーブン、パスタボイラーなどは全自動に切り換え、コックが料理に集中しやすい環境を整えてきた。その結果、客単価は伸び続けている。
 佐々木社長は「ミート&グリーン ギャザリング・プラッター」の価格を2780円(税抜)に設定したことについて、「価格に見合った価値を提供できればお客様は受け入れてくれる」と2000円台後半でも勝負できる考えを示した。実際、肉料理の需要は伸びており、冬季限定の黒毛和牛を使ったステーキ御膳は2480円(同)ながら、売上げは昨冬以上だという。

ケールをテストマーケティング

     「ケールサラダ 」(単品)

 ケールは今回初めて採用した。日本では青汁の原料として知られるが、ニューヨークを中心に欧米ではサラダやパスタ、スープなどに使われ人気が高い。日本でも最近注目を集めている。葉の形がフリル状なことから食感は多少ごわごわしている。そこでピーナッツオイルをベースに、はちみつを隠し味にした特製ドレッシングとメランジェすることで口触り良く仕上げた。
 商品部の岡野孝志部長は「正直、少し早いかなとも思ったが、料理に取り入れている店は増えているし、国内の栽培も定着してきた」とケール採用の理由を説明した。料理フェアで反響を見た上でメニューに正式に採用するか判断したいとしている。
 新作料理フェアのラインナップは以下の通り。「ミート&グリーン ギャザリング・プラッター」は2780円(税抜)、「豪州産ヒレステーキ〜温ケール&ブロッコリー添え〜」は2480円(同)、「牛ヒレ肉のジャンバラヤ〜スパイシーシュリンプ添え〜」は1580円(同)、「牛ヒレかつ御膳〜特製かつソースとおろしゆずぽん酢で〜」は1980円(同)、「ケールサラダ 」(単品)は580円(同)など。