新設の北海道工場製品が認定取得

 フジッコはクレモリス菌FC株(乳酸菌)を含む「カスピ海ヨーグルトプレーン400g」と、大豆イソフラボンを含む「おいしいだいず水煮」の2商品で、北海道食品機能性表示制度の認定を取得した。約23億円を投資して北海道千歳市に建設した北海道工場で生産する商品。今秋ごろから順次新しい表示の商品に切り替える。
 「カスピ海ヨーグルト」は1986年に世界屈指の長寿地域として知られるコーカサス地方のグルジアから、武庫川女子大学国際健康開発研究所の家森幸男所長が分析のために持ち帰った現地の自家製ヨーグルトがルーツ。乳酸菌「クレモリス菌FC株」は生きて腸まで届くプロバイオティクス乳酸菌であることが、理化学研究所との共同研究で証明されている。発酵中に他のヨーグルトにはほとんど含まれない“ねばり成分「EPS」”を多量に産みだす。
 「おいしいだいず水煮」は大豆イソフラボン含量が多い北海道産大豆にこだわり、大豆が持つおいしさと栄養をできる限り残した大豆水煮。下ゆでの手間と時間を省き、すぐに料理に使うことができる。イソフラボンは大豆以外の食品から摂取することが難しい。
 同社は道産原材料の確保などを目的に北海道工場を新設し、今年1月下旬から操業を始めた。ヨーグルトと大豆の水煮は北海道工場だけで生産しており、道産の生乳と大豆を100%使用している。