年頭所感 日本製パン製菓機械工業会 田中利幸理事長
「モノづくり」に照準、新市場創出に応える

   田中利幸理事長

 我々のユーザーである製パン・製菓業界は、政府から食料自給率を高めるために国産小麦や米粉の使用を求められているが、品質や価格面などに課題があり、この対応に迫られるとともに、流通業界の不振の影響も強く受けている。
 我々は景気回復を待つばかりでなく、「モノづくり」の技術力を活かして、ユーザーの新商品・新市場創出に応えなければならない。
 2月のモバックショウ開催が目前まで来ている。出展社数は過去最高となる283社、1520小間規模での開催は期待の大きな表れだろう。新規出展社が拡大しているのも、その様子がうかがえる。今年は従来以上にイベントを充実させ、名に相応しい展示会となるように注力する。
 食品産業はアジア市場進出を強化しているが、我々工業会もアジア市場の開拓に視野を入れている。関連業界の横断的交流と情報交換を充実させ、ユーザーのさらなる発展に寄与したい。