見えない汚れを10分で「見える化」

 スリーエムヘルスケアは食品工場やスーパーマーケットのバックヤードなどで、たん白質を指標とした洗浄後の汚染度を調べる衛生モニタリング製品1梱包50本セット「3Mクリーントレース タンパク残留測定スワブ PRO50」を1日発売した。

特別な機械を必要とせず、試薬のみで検査が
可能なため、誰でも簡単に取り扱うことができる

 「ふき取る」、「反応させる」、「判定する」の簡単な3ステップで検査し、約10分で汚染度を判定。衛生状況をよりスピーディーに把握できる。汚染度の測定は特別な機械を必要とせず、試薬のみで検査が可能なため、誰でも簡単に取り扱うことができる。また使用後の廃棄は滅菌作業が不要で、プラスチック廃棄物として処理できる。
 メーカー希望価格は1梱包50本セットで1万4175円(税込)。
 「食品工場や店舗などの衛生管理は目視で行なわれていることがある。洗浄されているように見えても、実際には眼に見えない食品残さがあることで微生物が増殖して汚染の原因となる」(同社)として、その対策を講じた。従来の微生物を指標とした衛生検査方法は、結果判定までに日数を要していたため、現場は短時間で衛生状況を把握することを求めている。