マレーシアにトマト調味料会社設立、7億円投じ工場も

 カゴメはマレーシアの調味料製造販売会社Longson社、三井物産と合弁で、業務用ユーザー向けにトマト調味料の生産・販売を行う新会社を10月設立する。
 2016年に約7億円を投じて現地工場を設立し、トマトソースなどの業務用商品を生産する。アセアン諸国の大手外食チェーン向けに販売し、2017年に売上高6億円をめざす。
 世界のイスラム教人口は約18億人、アセアン地域では、総人口6億人のうち約47%、2億8000万人のイスラム教徒が存在するといわれている。「食品市場におけるハラル認証は必要不可欠」(同社)と判断した。
 同社グループはアメリカ、ヨーロッパの子会社で、一部商品に関するハラル認証を取得しているが、国を挙げて認証制度に取り組んでいるマレーシア(認証機関「JAKIM(ジャキム)」)に新会社を設立することで、ハラル対応をより強化する。共同出資する現地法人のLongson社は、マレーシア国内でチリソース、マヨネーズなどを製造販売し、売上高は約4億円。同社工場はマレーシア国内のハラル認証済み施設が集結するハラル工業団地内に立地している。