熊本工場の水源涵養面積拡大

 サントリーは九州熊本工場の水源涵養エリアにあたる森林の整備活動を推進するため、九州森林管理局熊本森林管理署と森林整備に関する協定を26日締結した。
 同社は2003年から熊本県西原村の約102haにおよぶ国有林について「法人の森林(もり)」契約を締結し、「天然水の森 阿蘇」として森林整備を続けている。今回、さらに水源涵養面積の拡大を図るため、林野庁の「社会貢献の森」制度を活用し、新たに約170haの森林を整備する。これにより、サントリー「天然水の森 阿蘇」は合計272haに拡大する。
 今後は宮崎大学農学部の伊藤哲教授の指導を受けながら、水源涵養機能向上を目指した人工林エリアの間伐や、植生配置、林分構造の適正化による生物多様性の保全活動などを推進する。

 サントリー「天然水の森」は地域と連携しながら、水源涵養林として高い機能を持つ森に育てるとともに、生物多様性を保全し、人々が自然と接することのできる森づくりを行なう活動。今年は「きょうと南山城」(京都府)、「奥多摩」(東京都)で新たに活動を開始している。主に工場の水源涵養エリアで展開しており、工場で使用する地下水の量以上の水を育むことを目指し、2011年末までに水源涵養面積を約7000haに拡大する計画を盛り込んでいる。