全物流センターで検品プログラムを強化

 西友は生鮮食品で品質・鮮度の大幅改善に着手する。「生鮮食品 満足保証プログラム」と名付け、調達、物流、店舗での鮮度管理に至るまで各プロセスを強化する。
 まず農産物の品質・鮮度の基準となるガイドラインを策定。すべての取引先と共有して仕入れ商品の品質管理を徹底する。従来は個人の経験や知識に頼るところが大きかった品質基準が一目でわかるガイドブックを作成し、各店舗の担当従業員と共有し、店頭での品質・鮮度管理の向上に役立てる。
 農産物の品質・鮮度の検品は、9カ所すべての物流センターで実施しているが、その主要商品の品目数を拡大、検品頻度も高める。同様に今後は畜産物、水産物でも検品プロセスを強化する。
 品質・鮮度を保つためには、適切な量を適切なタイミングで発注することが欠かせない。すでに「畜産物」カテゴリーで採用している、ウォルマート補充システムを「水産物」、「農産物」カテゴリーへ拡大することで、ロスが少なく、効率的に安定供給し、店頭で新鮮な商品を提供する。
 国内外の生産者から直接調達する機会を増やし、直接的に品質・鮮度を管理する。また納品スピードを高めることで、より新鮮な商品を提供する。
 現在、国内で直接調達している農産物は、農産物売上げ全体の約35%を占めているが、今後、この割合を拡大させる。海外からの調達に関してもアメリカ産牛肉の直輸入を2014年は、2013年比で2倍に増やすなど、より一層の拡販を目指している。