シンガポールで販売中の日本産冷凍食品
特殊冷凍事業を展開するデイブレイク(東京都品川区、木下昌之社長)は日本産品の輸出と海外マーケティングを手がけるWeAgri(東京都中央区、根岸健代表CEO)と6月30日に業務提携したと発表した。
国内食品メーカーが特殊冷凍機「アートロックフリーザー」を使って開発した商品の海外展開を支援する。まずはシンガポールを起点に東南アジアでの販路開拓に取り組む。
すでに第1弾として、フジッコNEWデリカ(神戸市)や横浜桂林(東京都千代田区)など8社の商品をシンガポールで5月から販売している。
日本同様シンガポールでもコロナ禍による中食需要は拡大しており、冷凍食品を含む「Ready to Eat」(調理済み食品)市場は年間2.6%平均で成長することが予想されている。
高品質の日本産の冷凍食品はシンガポールでも人気を集めており、デイブレイクの技術力とWeAgriのマーケティング力をかけ合わせれば市場獲得の可能性は高い。
デイブレイクの木下社長は以前、本紙インタビューの中で急速冷凍機の国内市場は近い将来頭打ちになるとして、海外に活路を見出す構想を語っていた。今回の事業提携は「アートロックフリーザー」を世界展開に向けた足がかりにするねらいがあるとみられる。