日本ガス機器検査協会内(JIA)に設けたマネジメントシステム認証機関「JIA−QAセンター」は、東京都食品衛生自主管理認証制度の「指定審査事業者」として指定を20日受けた。
衛生管理が一定の水準にあると認められた施設を認証する「東京都食品衛生自主管理認証制度」が2003年から運用されている。2013年には、食品施設が衛生管理水準の向上により取り組みやすく、国際規格などへの認証取得へステップアップしやすくなるように制度を改正した。
この制度改正に伴い、チェーン店全体の衛生管理システムを認証(本部認証)したり、国際規格などの認証書を提出するだけで認証を取得(特別認証)できるようになった。
特に、特別認証はJIA−QAセンターを始めとした認証機関からISO22000やGFSI承認規格であるFSSC22000などの認証を取得していれば、無料で申請することができるなど、国際規格の有効活用が図られている。特別認証の判断は東京都による。
指定審査事業者の新マーク
東京都の認証基準はGFSIが提唱しているグローバルマーケット能力開発プログラムとの整合を図っているため、東京都の認証取得をステップとして、国際規格などをめざす場合、スムーズに移行できる。
認証施設は都のホームページ上で公表されるほか、「認証マーク」を施設に掲示したり、製品パッケージ、パンフレット、ホームページ、名刺などに表示したりすることで認証取得をアピールできる。
制度改正に伴い「認証マーク」が新デザインとなった。「東京都衛生管理マイスター(食品衛生管理認証)」の文字が記されている。
認証の対象は(1)都内で営業許可を取得している施設、(2)都内の給食施設、(3)都内で流通する食品を都外で製造する営業許可施設、(4)チェーン店の場合は、施設ごとでなく、本部による統括管理と各店舗での衛生管理を一体として、認証を取得することができる――としている。
2013年12月末現在、給食、調理、製造、加工、販売などの302施設が認証を取得している。