国内小売業初のＢＡＰ商品、「サラダえび」発売
ＢＡＰ認証の「サラダえび」
西友は、国内小売業で初めてＢＡＰ（バップ、Best Aquaculture Practices）」認証を得た「サラダえび」を全国の西友181店舗で３月26日発売した。ＢＡＰ認証商品以外にも、水産エコラベル商品11品目、ノントレー商品の取り扱いを開始し、持続可能な水産物調達の促進を図る。
「サラダえび」は殻を取り除いた冷凍商品で必要な分だけ解凍して使用可能。サラダの具やチラシ寿司、酢の物、炒め物など様々な
シーンで手軽に扱える。150g、397円。
ＢＡＰ認証商品以外では、ＡＳＣ認証等の水産エコラベル認証を得た「白身魚のハーブガーリックソテー（140g、297円）」「お魚ミンチを使った麻婆豆腐（280g、397円）」などを発売。環境に優しいノントレー商品では「ホワイトエビ（10尾、797円）」を含めた３品目を揃えた。
ＢＡＰ認証は「飼料工場やふ化場、養殖場、加工場といった生産プロセスに関わるすべてのプレーヤーが、環境や社会への責任を果たし、動物の健康と福祉や食品安全に配慮している」ことを示すもの。2017年10月、責任ある養殖水産物に関するグローバルな認証制度として世界で初めてＧＳＳＩ（世界水産物持続可能性イニシアチブ）認証を取得した。
西友は品質・鮮度・価格に加え、持続可能な方法で生産された商品の調達を拡大することで、消費者が満足する品揃えを実現することをめざしている。特に、資源保護や漁業の持続可能性が世界的な課題である水産分野では親会社ウォルマートの方針に沿ってＢＡＰ認証をはじめとする認証商品の拡充を模索し続けてきた。その一環として、今回のＢＡＰ認証商品を含む環境に配慮した商品の発売に至った。
西友のサステナブル・シーフードに関する取り組みを支援する�螢掘璽奸璽疋譽�シーの花岡和佳男代表取締役は「世界的な乱獲が海洋生態系、水産経済、地域社会の脅威となっている今、大手小売である西友がサステナブル・シーフードの認証商品の取り扱いを強化したことは、ＳＤＧｓ12番や14番などへの貢献であり、社会に対して大きな意義がある」と高く評価。「今後も水産物調達改善と適切な情報発信を通じて、消費者に責任ある購買の選択肢を増やしていく活動の継続を期待している」とコメントしている。価格はすべて税別。
ＢＡＰ認証マーク