新製品「液体攪拌混和機TMU-80」を出品

 竹内食品機械はFOOMA2010に今年開発した「液体攪拌混和機」をはじめ、冷食・惣菜向けの6機種を出品する。
 「液体攪拌混和機」はコロッケなどパン粉付商品のバッター液や、調味液、たれなど、液体に粉を溶かす用途に最適。もともとはたこ焼のミックス粉を、「ダマが残らないように溶かし、なおかつ洗浄しやすい装置が欲しい」という注文に応えて開発した。

「液体攪拌混和機TMU-80」

 攪拌むらが出ないよう、液体の中で回転する羽の構造を独自に工夫し、回転軸を斜めに取り付けた。さらに、洗浄しやすいように駆動モーターはタンクの下ではなく、上部に取り付け、液体の排出口は簡単に分解できるヘルール配管を採用した。インバーター変速で生地を傷めず、オールステンレス、キャスター付きと使い勝手もいい。処理量80リットルの「TMU-80」Nと、120リットルの「同120L」がある。
 エアー・タンク式食品整型機「SPET−D50」は食材をピストンで押し出すため、スクリュー方式に比べハンバーグなどの生地を練らずに整型できるのが特徴。付加価値の高い商品が出来る。
 小型真空タンブラー「VTH−20」は肉などに調味液を漬け込む装置。肉をおいしく、柔らかくする。今回展示する機種は、タンクの周囲を囲うなど、従来機種より安全性を高める改良を加えている。
 タライ式全自動パン粉着機「KD−50」は回転する大きなタライの中にパン粉を入れて、そこにコロッケなどの中具を通す独自の方式。パン粉を粉砕することがほとんどなく、パン粉の出し入れも簡単。ドライパン粉だけでなく生パン粉にも対応できる。
 肉プレス装置「NP−200N」は鳥のささみ肉などを薄く延ばす装置。ささみチーズ巻きなど冷食でも肉を延ばして使う用途は多いが、人手で叩いて延ばすと手間がかかる上に食材が傷む。同装置は無理なく延ばす。チキンカツ用の肉の厚みを均一にしたり、筋切りした豚カツ用ロース肉を圧延したりといった用途にも使え便利。
 「フードミキサーMDD−40」は中規模以上の食品加工場向けに開発したコンパクト設計のミキサー。材料を傷めずに効率よく均一に攪拌するという基本能力はもちろん、オールステンレス、変速装置付、電動方式の傾動、安全装置など必要な機能は全て揃っており、それでいて価格は他社の1/2ほど。タイマーやブザーをオプションで付けることもできる。