粉体の挙動をサイバー空間で解析
最新のシミュレーション技術を学ぶ
粉体解析ソフトウェア「ｉＧＲＡＦ」で粉体の挙動を可
視化することができる
建物の構造設計をはじめ粉体や熱・流体の解析ソフトウェアを開発する�蟾渋し弉荼Φ羹�（東京都中野区）は、粉体業界のＤＸ（デジタルトランスフォーメーション）推進セミナーをオンラインで21日午後１時半〜３時半に開催する。
食品や薬品などの粉体プロセス（充てん・撹拌・混合・搬送等）で生じる課題の解決策として近年注目を集めるシミュレーション技術をメインテーマに、最新情報や活用メリットなどを紹介する。
粉体シミュレーション技術の第一人者で、日本を代表する研究実績を挙げている東京大学大学院工学系研究科レジリエンス工学研究センターの酒井幹夫准教授が講演する。テーマは「粉体プロセスのサイバー・フィジカルシステムの構築に向けたマルチフィジックスシミュレーション技術の開発」。
実世界のデータを収集してサイバー世界で分析し、実世界にフィードバックする「サイバー・フィジカルシステム」は、実機を使ったテストに比べて工数や手戻り削減、時間短縮、コスト削減が期待できるため、様々な業界で導入が広がっている。講演では粉体、流体プロセスの新しい解析技術として注目されている「マルチフィジックスシミュレーション技術」に焦点を当てる。
シミュレーションソフトの体験会も
このほか、講演の２部・３部では構造計画研究所が開発した粉体解析ソフトウェア「ｉＧＲＡＦ（アイグラフ）」や製造現場のデジタル化を支援するＡＩ、ＩｏＴ技術を紹介する。
「ｉＧＲＡＦ」は粉体の挙動を再現（可視化）できるシミュレーションソフトで、粉体プロセスで発生しやすい偏析（成分の偏り）や混合不良などを未然に防ぐことができる。食品大手の味の素などが採用している。セミナー最後の特別セッションでは「ｉＧＲＡＦ」のリモート体験を実施する。先着10名限定。
セミナーは無料、締切り16日。下記ＵＲＬから申し込む。
https://www.sbd.jp/event_seminar/Spot_210421_Funtai_Dx_suishin.html