凸版印刷は群馬工場(邑楽郡大泉町)を再構築するため、群馬県「明和第三工業団地」(同郡明和町)に包装材事業の基幹となる新たな工場を建設する。ハイバリア包材を中心に医療医薬品や食品用途に使う最先端の包装材を生産する。
エネルギー使用を抑えた高効率な生産設備を導入し、クリーンエネルギーの利用などにより環境負荷の低減を促進する。新工場の建設により、関東圏での生産体制を強化するとともに、全社の包装材生産拠点の基幹工場として包装材の安定供給を図る。土地取得契約はすでに締結しており、10月に着工する。
東日本大震災では各地で工場が被災し、食品や医療医薬品が不足するなど被災地から離れた地域の生活にも大きな影響を及ぼした。消費財(商品)の生産工場が被災していなくとも、包装材や原材料の供給不足から最終商品の生産が滞るという事態にもなった。そこで同社では「サプライチェーンの重要性が認識された。当社は包装材の安定供給を継続・拡大するため、最大消費地の関東圏で包装材の生産能力を増強する」としている。