オイシックスドット大地はＮＴＴドコモとミールキット事業に向け業務資本提携すると共に、ドコモ傘下の「らでぃっしゅぼーや」の全株式を取得することで１月30日合意した。ドコモとオイシックスドット大地は協業し、多種多様な商品を扱うミールキット専用ＥＣサイトを、年内をめどに立ち上げる。ドコモとの農業領域における協業の検討も進める。
　オイシックスドット大地は「らでぃっしゅぼーや」の全株式を２月取得予定。取得後の売上げ規模は550億円超となる。「らでぃっしゅぼーや」の代表取締役社長に、オイシックスドット大地の高島宏平社長が３月以降就任する。
　国内のミールキット市場をけん引するオイシックスドット大地は食材宅配・製造の機能やノウハウ、優良生産者ネットワークが強み。一方、ドコモは膨大な顧客アセットを保有し、ＡＢＣグルメやｄグルメなどで培った食関連サービスのノウハウを持っている。これらを両社は活用し「買い物や料理の時間を十分に取ることのできない家庭を支え、日本の食卓をより良くする事業を展開できると判断し、業務提携を行う」（オイシックスドット大地）。

　オイシックスドット大地が展開するミールキット「Kit Oisix（きっとおいしっくす）」は2013年７月から展開を開始し、昨年12月に累計出荷数が800万食を超えた。３年前の同月比で約18倍増と成長している。「Kit Oisix」は同社基準を満たした安心安全食材を使い、５種以上の野菜が摂れる主菜と副菜の２品が20分で完成するミールキット。
　共働き家庭の増加などを背景に、ミールキット市場そのものの拡大が今後見込まれる。