分身ロボを遠隔操作、モスバーガーを配膳
モスフードサービスは自走式の分身ロボットを活用したフードメニュー配膳の実証実験をモスバーガー大崎店（東京都品川区）でこのほど開始した。身体に障がいがあり、外出が困難な人など10名をロボットのパイロットに起用し、遠隔で操作してもらう。８月31日までの約１カ月間、平日の午後２〜５時の時間限定で実施する。
分身ロボットは�螢�リィ研究所（東京都港区）が開発した「OriHime Porter」（オリヒメポーター）を使用する。コミュニケーションロボットの「OriHime」に自走機能を追加した。全長約130cm×全幅37�僂脳ι蔽�は３段ある。
「OriHime」はカメラやマイク、スピーカーを搭載し、インターネットを通じて操作する。眼や指先しか動かせない重度の肢体不自由な人のために、透明文字盤をデジタル化するなど意思伝達機能も備える。子育てや介護、身体障がいなどの社会的ハンディキャップによって外出困難な人の分身として、温かみのあるコミュニケーションを可能にする。
実証実験ではパイロットが「OriHime Porter」を遠隔操作し、フードメニューを店舗スタッフから受け取った後、専用席で待つ客のもとへ声掛けしながら商品を届ける。ロボットに設置したタブレット端末にはパイロットのプロフィールを掲示し、客とパイロットのスムーズな会話を促す。
モスフードサービスは分身ロボットを活用した実証実験を昨年も実施しており、今回が２回目。昨年はレジカウンターに載った分身ロボットを介して、客がパイロットと会話をしながらじっくりと商品を注文できるリモートレジを行った。
コミュニケーション機能と自走機能を併せ持つ分身ロボ
ットの「OriHime Porter」(オリィ研究所のＨＰから）