アンリツインフィビスは金属検出機や重量選別機など、製造ラインに欠かせない監視測定機器の新製品を出展する。
金属検出機「M6-hシリーズ」
金属検出機「M6-hシリーズ」はFOOMA初披露のハイエンドモデル。センサ構造の最適化により安定した磁界を生成し、より微細な金属を検出できる。商品と金属異物の影響を分離する独自の検出アルゴリズムを追加した「マルチリミット」を搭載し、検出感度が向上した。デジタル信号処理により、インバーターノイズや静電気ノイズなどの影響を受けにくい。
ダイレクトドライブ方式によりコンベア部がワンタッチで脱着できるので、掃除が簡単で、オートテンション機能と蛇行レスベルトにより、清掃後の調整は不要。ウオームアップ時間は約10分に短縮した。
誤検出の原因となる項目の点検を促し、トラブルの発生を防止する自己診断機能付き。来歴機能を強化したのでトラブル状況を一目で把握できる。
複連用オートチェッカ
「SSVシリーズ 複連用オートチェッカ」は小袋個包装の充填包装ライン用の重量選別機。コンパクト設計と高い精度を実現し、高いコストパフォーマンスを発揮する。2連から最大12連まで幅広くラインナップしている。IP65準拠の防水モデルも選択できるので、液状商品のスティック包装や未包装品にも安心して使える。
複数のラインを1つの操作部でコントロールできるので効率的。利用者の生産ラインに合わせて、操作部を本体から分離し、充填包装機の近傍に据付けができるので、充填調整が容易になる。15インチの大画面で視覚的に見やすく、基準値からずれた差分の重量を相対値としてカラーバーで表示するので、より直感的に充填調整が行える。
充填包装機へのフィードバック制御は各連ごと行え、歩留まりが改善できる。ラインピッチは最小50mmピッチまで対応。充填包装機のピッチに合わせることで商品姿勢を乱すことなく、安定搬送ができる。データ通信はCC-Link に対応しているので、充填包装機との接続が簡単。独自の高剛性構造により、床振動など設置環境が厳しい場所でも安定した高精度検査が実現できる新型秤を搭載しているので、耐振動性が強化され、誤動作を抑制し、排出ロスを低減する。
重量選別機「SSVシリーズ オートチェッカ」からの新機種はFDA 21CFR Part11に対応した。
「21 CFR Part 11」は米国食品医薬品局が発効した法律で、電子記録、電子署名が改ざんされないこと、変更の履歴が残ることなどを要求しており、規制対象は医薬品、医薬品原材料、医療機器、食品、化粧品などの製品を米国へ出荷、米国で製造している企業。
新機種は21CFR Part11で必要とされる適格者認証、監査証跡、データ暗号化・復号化に対応している。ユーザーごとにアクセスレベルを設定でき、不正操作の防止、誤操作を監視できる。生産に関わる操作、動作の履歴・動作確認結果を装置内部に記録し、逸脱行為の監視や改善、原因の分析に利用できる。監査証跡で記録したデータや統計データ、装置のパラメータ設定値を出力できる。さらにスマートガイド機能で、作業者に正確な作業手順を促し、SOPの確実な遂行を支援する。
操作部は大きく見やすい15インチのタッチパネルを搭載。豊富なガイダンス機能で、初心者でも安心して操作でき、管理者は作業者教育の手間を省ける。生産記録や統計データなど、大画面で確認できる。
その他、ブースではライン全体を管理・制御し、X線検査画像を含めた生産に関する各種の品質データを記録してトレーサビリティ構築をサポートする総合品質管理・制御システムQUICCA、特殊樹脂製のすりきり式のカップとシャッタを採用し、付着性の高いウェット食品の計量に最適なクリーンカップスケール、高額部品の長寿命化と省エネ化で生涯コストを約20%削減したXR75シリーズX線検査機など、多彩な機種を出展する。
出展ブースは東5ホール、5W−24。