カネミヤはポリ袋自動洗浄機「Bun−Sen」シリーズに小型タイプの新機種を加えた。排出量が少ない、あるいは限られたスペースしかないユーザーに向け提案する。汚れた業務用ポリ袋は産業廃棄物として処理に費用がかかるが、洗えば資源として有価で引き取ってもらえる。
同社の主力シリーズ「Bun−Sen」は遠心力と摩擦で袋を破り開き、振動で充分に浮かせてから水を噴射して汚れを落とす構造。少ない水でも高い洗浄能力を発揮している。
「Bun−Sen mini」は外形寸法およそ畳1枚分、処理能力50kg/h。わずか30リットル/時の水で1袋2秒という洗浄スピード、オペレーターも1人で効率的に作業できる。
外装は工業デザイナーがデザインした前機種「KSW1545」を引き継いでおり、見た目のイメージアップにもつなげている。
環境保護と経済性を兼ねており、汚れたままの袋を産廃処理業者に引き渡せば費用がかかるうえに、焼却や埋め立て処分となる。しかし、洗浄してリサイクルすれば、ゴミにならずに済む。
同機シリーズは大手水産、冷食、乳業メーカーなど幅広く導入を重ねている。ある菓子メーカーはホイップクリームのように油脂分が多く残っている袋の洗浄に活かしている。「mini」は発売して間もないが、すでに惣菜メーカー、他数社が導入しており、多彩な袋詰め商品の分別、洗浄に役立てられている。
同社にはJICA青年研修事業として中国の研修生が視察に訪れるなど、海外からも注目を集めている。
「Bun−Sen mini」(左)は従来機に比べて大きさを抑えた
省スペースで設置でき、排出量の少ないところでも排出元でその場で処理できる