カバヤ食品とロッテがタッグ、菓子のラウンド輸送を開始

 カバヤ食品(岡山市)とロッテ(東京都新宿区)、JR貨物など7社は大型の31フィートスーパーURコンテナを活用した鉄道のラウンドマッチング輸送をこのほど開始した。

 下りルートでは埼玉県にあるロッテの狭山工場から新座貨物ターミナル駅(同県)、岡山貨物ターミナル駅を経て岡山県にあるロッテの倉庫まで商品を輸送する。上りはカバヤ食品の岡山工場から同じ貨物ターミナル駅を経て埼玉県にある倉庫へ商品を運ぶ。貨物ターミナル駅間は鉄道輸送、工場・倉庫と貨物ターミナル駅の輸送はトレーラーを活用する。

 ラウンドマッチング輸送は貨物を目的地で下ろした後、空で回送することなく、適合する貨物を見つけて出発地まで戻る輸送方式。往復路の積載率を高め、ドレージコスト(トレーラーによるコンテナ輸送料)の低減につなげることができる。トラックドライバーの労働時間の削減やCO2排出量の削減も可能になり、ロッテはCO2排出量を年間56.8t(削減率74%)、カバヤ食品は年間59.3t(同77%)の削減に貢献できるという。

 31フィートスーパーURコンテナは日本石油輸送が所有する真空断熱パネル採用のコンテナで、冷蔵コンテナよりも高い断熱性能を備えている。今回のラウンド輸送で、ロッテは主に「コアラのマーチ」、カバヤ食品は「タフグミ」を倉庫へ運ぶ。

 菓子のラウンド輸送に活用するの31フィートスーパーURコンテナ(写真はイメージ)