フローフリーザーとエコキュートを出品、ロボットも参考展示

 前川製作所はバラ凍結装置のフローフリーザーとエコキュートの冷水・温水同時生産タイプを実機で展示する。将来、収穫ロボットなどの用途に発展させるロボットのベースも、模型で参考的に出品する。ブースには150インチのスクリーンを設置し、環境対策に力を入れる企業姿勢をアピールする。
 フロフリーザーは4年ほど前から発売しているが、昨今の中国離れで生じた凍菜やエビ、シラスのバラ凍結に提案する。これまでにもエビのバラ凍結や北海道の凍菜工場、最近ではカレー用肉のバラ凍結用途に導入が進んでいる。
 ネットをくねらせる用に動かすウェービング装置によりバラ化率を高める仕組みが特徴的で、展示会でもこのウェービングの動きを実際にデモしてみせる。
 ヒートポンプ式給湯装置のエコキュートは、同社の場合これまで空気を熱源にしていたが、今回は7℃の冷水を作りながら65℃の湯を作る機種を紹介する。機構的には冷水を作るチラーから生じた排熱を熱源にしてお湯を造るというもの。既に麺の工場など温水と冷却水を同時に大量に使う用途でランニングコストを大幅に下げて好評を得ている。
 ロボットは、将来的にイチゴやトマトの収穫の補助を行なうことを目指し、そのベースとなる基本ロボットを模型で紹介する。
 プレゼンテーションセミナーではマイナス100℃で冷凍食品を作ると、品質に大きな違いが出ること言った研究成果を発表し、マイナス100℃を実現する空気冷媒のターボ冷凍機「パスカルエアー」を紹介する。

フローフリーザー