ヤマハ発動機は高度化する自動化生産ラインを低コスト・短期間で構築でき、IoTとの親和性も飛躍的に向上する統合制御型ロボットシステム「Advanced Robotics Automation Platform」を開発した。

　ワーク搬送を含む、ハンドリングや画像認識、周辺機器制御などの自動化システム全体を、新開発の統合コントローラにより包括的に協調、同期制御する。
　このシステムに対応した統合コントローラと単軸ロボット、スカラロボット、リニアコンベアモジュール、画像処理機能一体型カメラ、コントローラの全91機種・202品目の新製品を12月１日発売する。

　同社は単軸・直交・スカラ・多関節などの多彩なロボット、画像処理システム、搬送リニアコンベアモジュールまで、自動化工程に求められる産業用ロボットと周辺機器をトータルに幅広くラインアップしている。しかし、これまでロボットや周辺機器を制御するコントローラは、機器ごとに設置する必要があった。
開発したシステムにより、これに対応するロボットや周辺機器を、１台のコントローラで統合的に制御することができ、自動化ラインの設計の簡素化、コスト削減、スペース効率の向上など、飛躍的な効果を発揮する。
　同社では「こうした統合制御型ロボットシステムは、多彩なロボット製品をラインアップする当社の強みを生かして実現した。
　この統合制御型ロボットシステムで生産現場の課題を迅速に解決し、投資対効果を最大化したい」としている。