6次産業化とものづくり 技術説明会を札幌で

 独立行政法人科学技術振興機構(JST)は新技術説明会を札幌市の北海道大学創成科学研究棟で20日開催する。テーマは「6次産業化と明日へのものづくり」。
 食品関連では、午後1時10分〜1時35分まで、佐世保工業高等専門学校電気電子工学科の柳生義人准教授が「プラズマを用いた農作物の低温・ドライ殺菌技術」と題して講演する。食品を腐敗させたり品質を劣化させる細菌や真菌、バクテリアなどの微生物にプラズマを照射することで、微生物を化学物質などの残留性なく殺滅できる。プラズマを用いて農作物や食品をドライ・低温(≧60℃)で殺菌する技術を紹介する。
 午後2時〜2時25分は和歌山工業高等専門学校電気情報工学科の藤本晶教授が「新食感“もちもちマグロ”の開発と販売」と題して講演する。びん長マグロの水分含有量を制御することで、これまでにない「もちもち」した食感を持つマグロ肉を開発した。当日は「もちもちマグロ」の商品名で販売している取り組みを紹介する。
 午後4時05分から4時30分までは、香川高等専門学校電気情報工学科の村上幸一准教授が「農作物の栽培管理と収穫予測に基づいた栽培契約マッチングシステム」と題して講演する。クラウド上に蓄積される日々の農作物の栽培管理データを元に収穫予測(収穫時期・品質・収量)を行うことができる。予測に基づいて農家と通業者の栽培契約マッチング、再マッチングを行うことができる仕組み。