韓国のＣＪグループ、餃子計画を子会社に
冷凍餃子を日本国内で生産の見通し
ＣＪ の冷食主力商品のひとつ
「ｂｉｂｉｇｏ 王餃子」
韓国のＣＪグループは�襃�子計画（大阪市）を７月下旬に子会社とした。出資比率は約８割。日本法人のシージェイジャパンが日本のコストコ等で販売している冷凍餃子は韓国国内の工場で製造し日本に輸出しているが、今後、日本国内で生産する可能性が高い。餃子計画は大阪や福岡に餃子専用工場がある。同社はグルテンフリー餃子などを製造する技術がある。
ＣＪグループの冷凍餃子の生産拠点は韓国のほか、米国、中国、ベトナム、ドイツ、ロシアにある。さらに日本が加わることになる。
ＣＪグループはｂｉｂｉｇｏブランドの冷凍餃子売上高を2020年までに１兆ウォン（約1000億円）まで伸ばし、そのうち７割を海外売上げとする計画。2019年売上高予測でｂｉｂｉｇｏ餃子シリーズの海外売上高が韓国国内売上高を上回る見通し。海外売上高のうち、米国が現状６割以上を占める。米国、中国、ベトナム、ロシア等で売上げ伸長が続いている。
ローカルの消費者の好みを考慮し、国により異なる味を再現している。中国市場では「ｂｉｂｉｇｏとうもろこし王餃子」、「ｂｉｂｉｇｏ白菜王餃子」を投入している。
日本の冷食市場には2017年、「ｂｉｂｉｇｏ王餃子 肉＆野菜」の発売を皮切りに参入した。「王餃子 キムチ」や「水餃子 肉＆野菜」などを順次品揃えし、販売実績を積み上げている。冷凍餃子を含む加工食品の日本での年商は2018年実績63億円。2020年までに100億円とする計画。
シージェイジャパンは食品事業部の業務拡張のため東京本社、大阪支店に続き福岡支店を７月に設立するなど販売体制も強化している。
グルテンフリー餃子等を製造する技術も
餃子計画はグルテンフリー餃子などを製造する技術がある。アヌーガ（ドイツ）など国際展示会で商品訴求を行い、海外でも知名度を高めていた。
餃子計画のＣＪグループ入りについて両社は公表していない。日韓関係の悪化により、公表をためらっているものと見られる。
餃子計画のグルテンフリー餃子
（国際展示会アヌーガ2017より）