富士電機は生産事業者だけでなく、加工・配達事業者、店舗事業者向けに、保冷コンテナ「D-BOX」とクラウドを利用した情報管理システム「ハイクオリティコールドチェーンシステム(HQCCS)」を開発した。
「D-BOX」
「D-BOX」によって、加工場で集中加工した生鮮品、冷凍品を定温保冷しながら売場まで直送できるため、店舗内に冷蔵設備や加工スペースがなくても新鮮な生鮮品を販売することができる。
運搬は一般トラックでも定温輸送が可能なため、従来の冷蔵車による運搬と比べてコストダウンを図れる。
運搬中に外気に触れるリスクを最小限に抑えられ、生産拠点や加工場から店舗・売場まで一気通貫の定温物流管理によって、新鮮な商品を届けることができる。
HQCCSのシステムを導入することで、D-BOXの定温物流管理、個体識別管理、稼働率管理(稼働時間、空き時間、保守計画)、エネルギー管理を実現する。
HQCCSにより、従来のPOSデータ集計分析に加え、産地〜加工〜配送〜店舗の各D-BOXデータを組み合わせ、フードチェーン全体の高品質コールドチェーンを構築する。
鮮度、おいしさが商品の売れ行きにどう影響するかなどの分析もでき、顧客の戦略的なマーチャンダイジングと物流を効率的に結び付けるツールとして提案する。
価格はD-BOXチルドコンテナ(−5〜+5℃) 4台セット+急速冷凍機1台が150万円から、D-BOXフローズンコンテナ(−18〜−28℃) 2台セット+急速冷凍機1台(2014年9月上旬販売)が190万円から。
D-BOX定温コンテナ(+10〜+20℃)は、2014年中の販売の予定だが、価格は未定で、トレーサビリティステーションが50万円から、ハイクオリティ コールドチェーンシステムは個別見積となっている。