ピッキング作業の効率化、ポカミス防止をPR

   ハンズフリー型のRFIDリーダー

 コンピュータ機器開発のゴビ(京都市下京区)は手の甲の上下10cm程度に装着し、ピッキング作業中に電子タグの情報を読み取るRFIDリーダー「TECCO(テッコウ)」を出品する。作業の効率化やポカミスの防止をPRする。
 一般的なハンディ型とは違い、「TECCO」は手首にベルトで装着するタイプのため機器を持ち替えたり、電子タグにかざしたりする必要がない。ピッキングした商品が間違っていないかを自動的にチェックし、内蔵のバイブレーダーが読み取り状況を知らせる。
 発売から5年で導入先は100社を超えた。ある出荷倉庫では従来、商品を棚から取り出してバーコードをスキャンし、取り間違いをチェックしていたが、バーコードの位置が商品ごとに異なっていたり、商品の素材によっては何度もスキャンし直したりすることが多かった。
 そこで商品棚の間口に商品内容を表示した品番票を「のれん」のようにぶら下げ、中に電子タグを貼り付けた。「TECCO」を装着した作業者が商品棚に手を入れると自動で電子タグの情報を読み取り、ピッキング内容を即座に確認するため、スキャンの手間が一切不要になり、作業時間の大幅な短縮を実現した。 

デジタル仕分けシステムとも連携

 「TECCO」と連携してピッキングリストを表示するウェアラブル端末「Pickit Wear」も展示する。これまでPCやスマホで確認する場合、作業ごとに見に行ったり、持ち替えたりするため手間がかかる上にミスを誘発しやすかった。右手に「TECCO」、左手に「Pickit Wear」を装着することでハンズフリーを実現した。
 さらに今回はデジタルアソートシステム(DAS)「ゴビダス」と連携できることも訴求する。DASはデジタル表示機を使って配送先別に仕分けする設備のことだが、TECCOと連携させることで生産性がアップし、ダブルチェックで仕分け(種まき)ミスを防ぐことができる。