ロボット事業を強化、食品産業向け新機種投入

 安川電機はロボット事業の抜本的な生産性向上、競争力強化のため、北九州市の本社事業所内のロボット生産設備を再編、増強する。ハンドリングなどの幅広い用途のロボットを手がけているが、既存用途に加え、新たな市場分野として成長が見込まれる食品製造業などにも積極的に新機種を投入する。

 従来の半導体市場向けロボットやFPDパネル市場向けのクリーンロボットに加え、今後の市場が拡大する食品製造業やバイオメディカル向けロボットなど、クリーンな生産環境を要求されるロボットに対する需要増へ対応する。そのため、最新鋭のロボット工場と信頼性センタを建設し、生産工程全般の最適化や品質向上を図る。
 自動化とIT化を強化することで、現行比30%の生産性向上をめざす。
 新工場の建設によって、国内のロボットの生産拠点である本社事業所(北九州市八幡西区)はロボットの用途に応じた主力3工場体制となり、相乗効果を図りつつ、事業所全体として今後の需要増と市場の変化に対応できる最適生産を進める。
 中国やアジア新興国対応についても、中国(江蘇省常州市)で新工場建設を進めており、国内と中国を生産拠点としたグローバル展開を強化する。