「フィッシュソーセージ」がISSに搭載

 マルハニチロが開発したPre宇宙日本食の「フィッシュソーセージ」が国際宇宙ステーション(ISS)に搭載された。10月からISSに長期滞在している若田光一宇宙飛行士らのミッション遂行をおいしい食事でサポートする。

 宇宙日本食は長期滞在による精神的なストレスをやわらげ、仕事の効率維持・向上を目的に日本の食品メーカーが開発するもので、JAXA(宇宙航空研究開発機構)が認証する。マルハニチロはすでに「イワシのトマト煮」や「サバの味噌煮」、「サンマの蒲焼き」で認証を取得している。

 Pre宇宙日本食は認証を受けるために必要なプロセスで、日本人宇宙飛行士のISS長期滞在が計画された際に、宇宙食をISSに輸送する宇宙機の打ち上げのタイミングで搭載される。宇宙日本食には常温で1年半以上の賞味期限という条件があるが、Pre宇宙日本食は賞味期限が1年半に満たなくても、ISSで喫食が可能なことが判明した場合に搭載される。

 今回の「フィッシュソーセージ」は完全密封のシール製法によっておいしさを長期間維持する。1本75gで196kcal、400mgのカルシウムを摂取できる。宇宙日本食には2023年以降に認証される見込みという。

 若田宇宙飛行士は10月6日に米国ケネディ宇宙センターから打ち上げられたクルードラゴン宇宙船でISSに向かい、7日から滞在している。帰還は23年春の予定。宇宙飛行は日本人過去最多の5回目となる。

Pre宇宙日本食の「フィッシュソーセージ」(JA
XA提供)