日本食品機械工業会は2016年度定時総会を27日、東京芝浦のホテルJALシティ田町東京で開き、林孝司会長（関東混合機械工業会長）の再任を決定した。
副会長は海内栄一花木工業社長、大川原行雄大川原製作所社長、増田文治マスダック社長、相原勝岩井機械工業社長の再任も決めた。
新理事に大東真二兵神装備常務、原田淳一光陽機械製作所社長、新監事に大竹智彦大竹製麺社長がそれぞれ就任した。
太田俊一兵神装備専務と北村省三北村製作所専務は理事を退任した。
今年度事業計画では、�／�品機械の安全・衛生化の推進、��FOOMA JAPAN2016の開催、��産学技術交流の促進と関連技術情報の普及、�た�品と食品機械の安全・衛生などの情報提供、�ス餾櫺修悗梁弍�、�β�17期FOOMAアカデミーの開講――を重点事項として決定した。
懇親会で林会長は「我が国の経済は政府主導による金融緩和をはじめとした経済政策によって大手企業の業績回復に一部明るい兆しが見えてきたが、個人消費は伸び悩み、企業の設備投資は低調に推移するなど、製造業にとっては厳しい状況。
ユーザー業界である食品業界は食品の安全性の担保、食品ニーズの多様化、価格競争の激化、相対的な原料コストの高騰など、一層の生産効率化、コスト削減が求められる。
食品機械業界としてもユーザーである食品業界を絶えず注視し、絶えず技術革新を進め、安全安心という基本を堅持し、食品業界のさらなる発展に貢献できるよう、努力していきたい」と語った。
来賓を代表して経済産業省製造産業局の佐脇紀代志生産機械課長が挨拶し「今年も１年めぐってFOOMA JAPANの時期がやってきた。昨年は京都駅に並んでいる有名な老舗菓子屋の商品が機械で作られていることを知って愕然とした。人手ではできないことを機械がやってしまうというところに会員企業の努力の積み重ねが感じられる。匠の技が機械に変換されていることを実感した。
今年も１年間のうちにおそらく目ざましく発展しているであろう技を隅から隅までしっかり見たいと思っている」とFOOMAへの期待を示した。
大川原副会長の音頭で乾杯。中締めは増田副会長。増田副会長は中締めの挨拶で「役員改選でほとんど変わっていないのには理由がある。FOOMAを取り巻く環境がオリンピックの関係で非常に変わる。全力を尽くして今の体制で実施していくため。また、定款を変更し副会長が１名増える。登記中のため、発表はFOOMA終了後になるだろう」と万全の態勢を維持していく意向を示した。