包装技術協会「3R、カーボンフットPなど早急に対応」

 日本包装技術協会は通常総会を都内で26日開いた。3Rに対する取り組み強化やカーボンフットプリントへの早急な対応、包装に関するISO/TC122の国際幹事国としての活動を進めることを確認した。
 ISO/TC122の調査研究を充実させるため、包装全般、包装貨物、危険物輸送容器包装などの規格の定期見直しや、「包装のアクセシブルデザイン」の国際規格化の推進、「環境配慮包装に関する国際標準開発(7規格)」の調査研究を盛り込んだ。
 昨年から実施しているJISの定期見直しも継続する。

      足立会長

 足立直樹会長(凸版印刷社長)は1年の活動を振り返えり「包装教育の構築と包装人材の育成、物流システムの強化に成果があった」と語った。食品に対する安心・安全への関心が高まっていることを受け、足立会長は「トレサビの浸透とこれに関連する高度なシステムの構築は、食の信頼に向けた取り組みであり、消費者に対する大きな命題となっている」と会員に呼びかけ、結束を呼びかけた。

木下賞では食品包装も健闘

 総会では「第34回木下賞」の表彰式を行なった。食品包装関連では改善合理化部門で「樽切れビールストッパー『ハッピーエンド君』の開発」(アサヒビール)、新規創出部門で「電子レンジ包装体『小林製薬 魚焼きパック』」(小林製薬、凸版印刷)、「新形態ガム Fit’s」(ロッテ大日本印刷)が受賞した。 
 「木下賞」は包装技術の向上と包装産業の発展に顕著な貢献をしたと認められる製品、技法、事例、デザイン、アイデアなどの業績を表彰するもの。