阿部万寿雄の「食の安全」と「ものつくり」 −38−
おわりに

 この連載もいよいよ最終回を迎えることとなった。私は今年の2月で喜寿を迎えたが、幸い健康に恵まれ、いまだに現役で国内外や地元千葉の食品工場、水産加工場のHACCPや5Sを中心に「ものつくり」の指導や講演に歩いている。
 大学を出てニチレイで食品加工、主に冷凍食品の生産、開発に携わって40年。海外(北米・中国)にも赴任し、その後低温エンジリアリング会社(東洋製作所)や三重大学の講師を経験し、技術士として現在食品コンサルタントの活動を続け、通算55年になる。
 思い立って63歳で、部下に冷やかされながら技術士に挑戦。過去の多くの失敗や挫折と少ない成功事例のすべての積み上げが知識と経験となり、現在の仕事に繋がっている。
 これからもゴルフと仕事を兼ねた旅で健康つくりに努め、今までの恩返しのつもりで万年現役を1年でも長くお役に立てれば、私にとって望外の喜びである。
 本シリーズを通じ長い間お付き合いいただきありがとうございました。読者の皆様の益々のご活躍をご祈念申し上げます。