食品仕様の人協働ロボット
食品製造ラインに導入可能な
「ＭＯＴＯＭＡＮ-ＨＣ10ＤＴＦ」
安川電機は人協働ロボットシリーズの新製品として、食品製造ラインに導入可能な「ＭＯＴＯＭＡＮ-ＨＣ10ＤＴＦ」をこのほど販売開始した。食品の搬送や食材の盛り付け作業などを想定している。可搬重量10�圈∈蚤腑蝓璽�1200�弌�
ポイントは食品衛生の対応力を高めたこと。ロボットに特殊なメッキ処理をすることで塗装片の混入リスクを排除したほか、酸性やアルカリ性の洗浄剤、アルコールを使った洗浄も可能にした。
潤滑油には万が一混入しても人体に極力影響を与えないＮＳＦ（国際衛生科学財団）認証規格（Ｈ１）の食品グリースを採用。また、ロボットの全軸で防じん・防滴保護等級の国際規格であるＩＥＣ（国際電気標準会議）のＩＰ67を実現した。
ロボット先端部にはコネクタを配置した。ハンドなどのツールを直接取り付けることができ、現場でセットアップする作業の時間短縮に貢献する。
安全対策は人協働ロボットシリーズに搭載の機能を採用しており、安全柵の設置は必要ない。たとえば外部から加わった力が設定上限値を超えると自動で停止する「人協働モード」をはじめ、アームとアームの間にすき間を確保する「挟み込み防止」の形状を採用している。
操作方法はプログラミングペンダントを使った従来のティーチング方法に加えて、ロボットアームを手で直接つかんで自由に操作し、任意の動作を教える「ダイレクトティーチング機能」を備えた。直感的な操作が可能になるため、ロボット操作が不慣れな人でも簡単に操作できる。
今回のロボットは東京ビッグサイトで12月18〜21日開催される「2019国際ロボット展」に出展する。ブース番号は南２ホールのＳ２-０３。